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コクシネル・ロック
(枇杷窪沢)


- クライミング・トポ - 

2015年の10月、手首を傷めてクライミングができなくなったため、昔開拓した鳳来の折り畳み岩の開拓体験をもっと大きなスケールでやりたいと考え、まだ登られていない手つかずの岩を探し始めた。地図と衛星写真を見ることにかなりの時間を費やし、甲府と瑞牆山のあいだで既存の道から外れた開拓候補地をマークした。すべての場所を一つ一つチェックし、この探索の最後に訪れた枇杷窪沢でCoccinelle Rock(コクシネル・ロック=テントウムシ岩)とCastle Rock(キャッスル・ロック)という2つのすてきな壁を見つけた。(下の地図を参照)

何か月かかけて苔をブラシで落とし、浮いた岩を取り除き、アンカーやボルトを設置した。これらの作業をほとんど一人でやって、コクシネル・ロックの岩場は完成した。キャッスル・ロックの岩場でルートにボルトを設置する時間はなかった。ここにもいくつか新しいルートの可能性があるが、自分は日本を離れるため、それらの開拓は他の人々に任せことととしよう。もしルートを開拓することがあったらここに情報を追加したいので、そのルートのインフォメーションを私に送ってほしい。

本記事にはこの二つの岩場とそこでクライミングできるすべてのルートについて役に立つ情報を載せるので、是非2つの岩場を楽しんでほしい。この岩場開拓にあたっての自分のちょっとした冒険についてもっと知りたければ、まだ編集中のビデオを見てください。あと数ヵ月後に出すつもりだから、このウェブサイトをたまに確認しください。

この岩場とルートを一年間に渡る開拓物語の20分間のショート動画を編集しました

コクシネル・ロックを登りに行った、クライマーのインターネットのレポート:

シーズン

4月中旬~12月上旬まで(クリスタルラインが冬中に閉鎖される。情報は以下になる)

向き

西・南西
日当たりがよく、冬でも寒すぎるということはない。夏は木々が影を作ってくれる。夏場、40mルートの上部は暑い)
雨が降ると完全に乾いたままなのは「トラトラトラ」のみになるが、何日か雨が降り続くとこのルートにも水が浸み込んで濡れてしまう。雨のあと40mルートの上と「To glue or not to glue」、「Have a sit and relax」、そして「Pokemon Hook」はすばやく乾く。

岩質

正確に分からない。地質学者ではないし(恐らく凝灰岩っぽい)

ルート数

コクシネル・ロックでは9本、キャッスル・ロックはまだ開拓していないので、興味があれば開拓をどうぞ。 情報は以下にある。

利点

+ トラッドクライミング、スポーツクライミング、簡単なルート、難しいルート、短いルート、長いルート…とすべての人用にさまざまなルートがある

+ 日本で40mのルートはかなり珍しい

+ アプローチがとても短い

+ 南むきだから春・秋・冬は暖かいけど、夏は木の日陰に入るから暑苦しいことなく
+ 座りごこちのいいベンチを岩で作った

難点

- ルートが9本しかない。

- アクセス道路は12月初めから4月中旬まで閉鎖される。(下記参照)

ルート

1.「Jardinage éternel」(ジャルディナジュ・エテルネル/永遠の庭造り)、スポーツクライミング、5.10c、40メートル、16ボルト、途中のラペルアンカーあり

6.「Have a sit and relax」(ハヴ・ア・スィット・アンド・リラクス/座ってリラクスして)、スポーツクライミング、5.11c、20メートル、11ボルト

2.「La balade du serpent」(ラ・バラド・デュ・セルパン/蛇の散策)、トラッドクライミング(スタートでは二つのボルトだけあり)、5.10d? R、42メートル、途中のラペルアンカーあり

7.「Pokemon hook」(ポケモン・フック)、スポーツクライミング、5.12b、18メートル、7ボルト

3.「Long is the journey」(ロング・イズ・ザー・ジャーニー/永い旅)、スポーツクライミング、5.11a、43メートル、18ボルト 、途中のラペルアンカーあり

8.「Un Petit Pas Sur La Lune」(アン・プチ・パ・スューラ・ルン/月での小さな一歩)、トラッドクライミング、5.9、18メートル

4.「To glue or not to glue」(トゥ・グルー・オ・ノット・トゥ・グルー/グルーを入れるか入れないか)、スポーツクライミング、 5.11a、20メートル、10ボルト

9.「Même quand il pleut」(メム・カンティル・プルー/雨のときでも)、トラッドクライミング、5.10c?、25メートル

5.「Tratratra」(トラトラトラ)、スポーツクライミング、 5.11c?、16メートル、6ボルト

ルートによりグレードはあいまいだ。「La balade du serpent」、「Tratratra」と「Même quand il pleut」は一回しか登られてないから、特にだ。例えば「Long is the journey」は5.10cかdだ思い、友達に登ってもらったら、5.11aにアップグレードされた。たけど「La balade du serpent」は5.10dだと思うけど「Long is the journey」より難しいと思う。登ったら、下に感想を書いてください。

さまざまな角度から撮った岩場とルートの写真だ(マウスの左クリックで写真を拡大・右クリック+別のタブで開くことをするとダウンロードやプリントができる)

40メートルのルートは懸垂下降の中間アンカーが装備されている。それでいろいろな方法で登って降りることができる。

  • シングル・ピッチとして50mのシングルロープを使い、2回のラペルで降りる。(FAはその方法で行った)
  • 2ピッチで50mのシングルロープを使い、2回のラペルで降りる。
  • 1ピッチ、あるいは2ピッチで2x50mのダブルロープで1回だけのラペルで降りる。

両方の岩場の各ルートについての詳細は下の表を参考に。

開拓者:リエナー・マチュー(Lienart Matthieu)、鈴木 絢子

簡単なスタートを除き、5.10台のムーブが連続し、グレードの割には充実したクライミングになる。。ボルトごとに休息することもほぼ可能。悪いムーブはボルト、あるいはボルトのすぐ上なので、とても安全なルートだ。

開拓者:リエナー・マチュー(Lienart Matthieu)

このルートはスタートのプロテクションに2つのボルトがつけられている。プロテクションの取れるところがないからだ。また、名まえが示すようにこのルートは左へ右へとくねっている。道順を示すボルトはないのでルートから外れないように注意。

ギアについては、1ピッチでルートを登るなら、カムの#0.1から#4の1セットに加えて#0.1から#0.5の2セットが必要。

2番目のボルトの上の2面角と最後のクラック以外でギアの設置は限られた場所にしかない。それだけで連続したクラックがないからだ。小さな穴やクラックを見つけるのがルートを安全に登る鍵だが、もしギア設置をしなかったり、1スキップしたり、ギアがなくなってしまったりした時には次にプロテクションが取れるのは5~6メートル先になってしまうかもしれない。このルートにはいくつかテラスがあるので、長いセクションでプロテクションを一つも置かずにギアがなくなるのはまずい。落ちるとかなりひどいことになる。しかし、この注意書きのために怯んだりしなくてよい。ルートをしっかり読んで置けるところすべてにプロテクションを付けて行けばこのルートは安全だ。ことに下とトップの核心は。

開拓者:リエナー・マチュー(Lienart Matthieu)、鈴木 絢子、青島 賢一

核心がルートの始まりにある。途中の懸垂下降のアンカーからレベルは5.7ぐらいに下がるが、しかしトップまで登るのは楽しい。「2番目のピッチ」ではテラスに座って眺めを満喫することすらできる。

開拓者:青島 賢一、リエナー・マチュー(Lienart Matthieu)

このルートではいくつかのホールドがグルーで補強されている。これで確かに面白くない議論を呼ぶことになるだろう。そこからルートの名まえが来ている。米国のスミスロック(Smith Rock)にある有名なルートの議論に因んだものだ。

しかしこれは非常に面白いムーブのある良いルートだ。グルーは危うい感じだがハンマーで打っても簡単に壊れないホールドを長期に渡っての利用にもしっかり耐えうるように補強した。ルートの外観、またグルーのせいで懐疑的になる人もいるかもしれないが通常危険は全くない。

このルートは最後のボルトのところに、まっずぐのトップアウトで開拓と5.11bでファーストアセントされた。しかし、皆は左のガバで逃げて、そっちの方が自然だそうだから、ルートが5.11aにダウングレードされた。開拓とファーストアセントのスタイルでチャレンジしたいなら、最後のところは左のガバガバを使わずにまっすぐに登ってください。

開拓者:吉仲 広次

とてもいいテクニカル・ルート。三回トラバースするから「トラトラトラ」と名付けられた。

開拓者:青島 賢一、リエナー・マチュー(Lienart Matthieu)

ルートのまん中に大きなテラスがあってリズムを崩しているのは残念だ。しかしそれにもかかわらず面白くチャレンジする甲斐のあるルート。名まえの通りに岩棚に座ってリラックスしよう。何故なら難しい部分がそこから始まるから。

スタートとテラスの上に大きな落下を避けるためにボルトはかなり間を詰めてつけた。下では木の上にあるいはテラスの上に。ロープドラッグでロープが重くなるのをを抑えるために5番目と7番目のボルトは飛ばしたいと思うかも知れない。安全は各自の判断にかかっている。

最後のボルトから終了点までに、左側に登らない方がいい。簡単に見えても右と変わらないけど、左側の岩が結構もろいだから避けたほうがいい。

開拓者:青島 賢一、リエナー・マチュー(Lienart Matthieu)

この岩場の一番いいルートだと思う。

このルートで難しい箇所は5番目のボルトからずっと終了点まで続く。休息なしのハードでテクニカルなムーブが続く。すばらしいルート。気をつけて欲しいのは最後の2つのボルトはクリップしにくいということだ。最後から2番目のボルトをクリップするには驚異の指と底力を持っているか、あるいはボルトのクリッピングを少し緩和する(簡単にするとは言えない。だが緩和してくれる)コツ(分かりにくく、驚くべき)を掴むかのどちらかだ。

クリーニングしたにもかかわらず、3番目のボルトの下のスペースにはまだ疑わしいロックがある。3番目のボルトの上で岩棚の上に登り、それから3番目のボルトで左から右に横切る。3番目のボルトの下でまっすぐ上に登ろうとしないこと。

ボルトは岩の質のいいところに入れた反面、場所によって多少ラインから離れてしまう。ロープが岩に当たり重くならないため、特に2・4・5と6番のボルトのところにクイックドローを長くしたほうがいい。2ピン目のところには長いアルパインクイックドローがお勧め。

開拓者:リエナー・マチュー(Lienart Matthieu)、鈴木 絢子

こんな特徴のある岩を登るチャンスがどこにあるだろうか。

それだけのためにもこのルートはのぼる価値がある。プロテクションには#0.1を使い、また#0.2から#0.75(ブラックダイヤモンドのサイズ)のカム2から3セットを使った。場合によっては#1か#2のカム又は#3が月の形の岩の上方のいくつかの場所では便利に使えるかもしれない。しかし自分はジャム用にこれらを設置する方がいいと思い、その間にはもっと小さいカムを使用した。最後にあるマントル用に#0.1と#0.2はとっておくこと。

「月」まではプロテクションの設置は最小限になっている。連続したクラックが無いからだ。通常ブロックはしっかりしていてカムが落下で開いても動いたり壊れたりしない。自分で判断してほしい。クリーニングをさんざん行ったが中に残る砂埃のためにカムが設置個所から飛び出す可能性は未だにある。このルートは新しいのでプロテクションを取りすぎることを躊躇わないでほしい。

開拓者:リエナー・マチュー(Lienart Matthieu)

ここの岩の唯一の真のクラックで、核心のフィンガージャムからオフウィドゥスのサイズまである。オールインワンだ。それ以上に何を望む?

プロテクションに関してはこのルートでは#0.2から#6(ブラックダイヤモンドのサイズ)のフル・ラックが必要になる。それに足してルートの前半では#1から#3の予備のダブルをいくつか{#1は核心の後のために取っておく}核心はルートの半ば、テラスのすぐ上だ。テラスの上に落ちると危ないのでそれを避けるために正しくプロテクションをすること。

このルートは25メートルの長さだ。50メートルのロープで端にノットを結び、クライマーを降ろすときにビレイ器具の間から抜けたり、またクライマーを降ろし終わったときに岩に近くなったりしないようにする。

ビデオ

安全

  • ヘルメット着用のこと:ビレイヤーも!ルートはまだ新しい。徹底的なクリーニングの作業を行ったが、それでもまだ小さな岩が落ちる可能性はある。だからクライマーもビレイヤーもヘルメットを被ることが大切だ
  • 同じ理由により、アルパインクライミング的な心構えで登り、強く引っ張る前にホールドをテストすることをためらわないこと
  • 「To glue or not to glue」「Have a sit and relax」「Pokemon hook」のようなルートのいくつかにはルートに近い所に不安定な岩があるセクションが存在する。しっかりクリーニングしたが、しかしまだ危険性は残るのでルートから外れることはしないように
  • すべてのルートのために最低限(しかしそれで十分)必要なのは50メートルロープである。40メートルのルートは中途のビレイ・ステーションで2回の懸垂下降で降りられる。「Même quand il pleut」は25メートルのみなので50メートルロープを使って降ろすときには注意すること
  • トラッド・ルートではできる限りクラックをクリーニングしたが、まだ内側に埃がたまっているかもしれない。その場合は落下した時カムが飛び出してしまう可能性がある。ルートは新しいのでプロテクションに委ねすぎないようにする。逆に今のところはプロテクションを多めに取ったほうがよい。各ルートについての上記の情報を参考にすること
  • 岩の一番上とルートの上の草の生えた岩棚にはヘビがいる。(正しく見分けられていたとしたら毒蛇だ)しかし概してこちらがヘビを目にするより前に逃げて行ってしまう

交通・アクセス

このエリアは車でしかアクセスできない。森林道路のゲートより前に駐車場が3つある。(下の地図参照)

クリスタルラインは冬季、12月の2週目頃から4月半ばまで閉鎖される。正確な日付については道路上の雪や霜のコンディションによりその年ごとに違ってくる。下のページを参照、あるいは中北林務環境事務所治山林道課 – 施設管理担当 at 0551-23-3863に電話のこと。 

冬はゲート閉まってもアクセスができる。15分のアプローチが35分になる。

- 瑞牆山と増富温泉辺りの道の情報:http://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/areamap32.php

- 枇杷窪沢までのクリスタルラインの情報:http://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=57

アプローチ

Coccinelle Rock(コクシネル・ロック)

アプローチの歩きは10分から15分と短い。森林道路のゲートから150メートルほど道を行き、ケルンのところで左に川の方へ下りる。川の向こうに渡ると(水位によっては靴を脱いで川を徒歩で渡らなければならない)目の前の小峡谷の左岸の尾根に沿って行くこと。そして岩場まで斜めに歩いて行く。(下のGPS参照)トレイルは赤いテープまたは両側に置かれた小枝でマークされているところもある。

Castle Rock(キャッスル・ロック)

アプローチはおよそ30分位の歩きだ。川にかけられた橋の所まで森のトレイルに沿って行く。そのあと右側の尾根をまっすぐ上に歩いて行く。岩場は丘の上の2番目の岩面である。

地図

枇杷窪沢周辺の1/25000の地図は

1/25000地形図、瑞牆山、甲府5号-4、 NI-54-31-5-4

GPS用のGPXファイル:

– Coccinelle Rock(コクシネル・ロック):biwakubosawa-coccinelle-rock.gpx

– Castle Rock(キャッスル・ロック):biwakubosawa-castle-rock.gpx

宿泊

場所: 瑞牆山のふもとにある。岩場まで車で20分
営業期間: 4月下旬~11月下旬
電話番号/FAX: 0551-45-0277/0551-45-6611
メール:kmizugakiyama@gmail.com
ホームページ: https://www.hokuto-kanko.jp/guide/4757
コメント:
- 快適で平坦なキャンプ場
- バーベキューのようなファイア・コンテナー以外でキャンプファイアをすることは禁じられている。
- 流しとバーベキューのある炊事スペース
- シャワーは無い。最も近い増富温泉まで遠回りする必要がある。
- 管理人が不在の時には中心の建物の左側にある箱に料金を入れること。

場所: 瑞牆山の西の村にある民宿だ。岩場まで車で30分
営業期間: 通年
電話番号/FAX: 0551-45-0329
メール:
ホームページ: http://www.gorouya.enjoy-web-jp.com/index.html
コメント:
- キャンプ場以外で泊まるとしたらここだけ。自分の場合他には泊まりたくない。
- 雰囲気がよく、快適で食事もとても美味しく、オーナーは感じよく迎えてくれる。
- この地域でいちばん価値がある。例えば瑞牆山荘などでは快適性は半減するのにここよりも1100円も多く取られる。

増富温泉のホテル:
- 不老閣: http://www.furoukaku.jp/
- 金泉閣: http://www.kinsenkaku.com/
- (津金楼: http://tsuganerou.com/
枇杷窪沢にいちばん近い。しかし雰囲気や心地の良さそして値段を考えるとキャンプでない場合はやはり五郎舎の方に行きたい。

場所: 金峰山の入山口
営業期間: 10月の中旬~10月の下旬
電話番号/FAX: office 0551-45-0521
メール:
ホームページ: http://www.mizugaki.burari.biz/
コメント:
- 心地よさと質については五郎舎には及びもつかず、値段もずっと高い。
- 金峰山へ行くハイクング客のために作られたペンション・山小屋である。早い朝食のために早朝起こされるが、ハイキングに行くために泊まっているのでなければ、それはどうでもいいことだ。

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