雪のシェルター(1)

カテゴリー: 講習

冬に、サバイバルのためであろうと、楽しむためであろうと、外で寝る場合には様々なシェルターがあります。

オールシーズン用テントは、どんな所でも、どんな天気でも利用できるメリットがあり、特に長距離のトレッキングのとき一般的な方法です。しかし、テントの中では降水からは守られていますが、周りに雪で壁を築かないと風に対してほとんど無防備だし(聞いた話によると、特に風が強いときにはあまりお勧めできません。テントの周りに築いた雪の壁はテントの空力特性(空気の流れが機体に及ぼす影響)を変化させ、風に対する抵抗が弱くなるそうです)、寒さから全然守ってくれません。

雪の90%は空気で出来ていて、最高の保温力があります。上手く作ったら、雪のシェルターの中では外に比べると20〜35°C温度を高くすることができます。0°C以上にもなります(この前も外は吹雪だったのに、中は朝起きたときに+3°Cでした)。スノーシェルターと言えば、一般的にはエスキモーのイグルーのイメージがあります。とても効果的なシェルターですが、毎日移動するトレッキングや、一晩だけ過ごす場合は、イグルーは使われません。つまり山では使われていません。様々な問題点があるからです:少なくとも二人いないと作れません。適切な雪(凝集力がある雪。パウダースノーや湿っ た雪では無理)が必要です。最低5時間かかります。立て方をちゃんと把握していないと無理です。

今回の投稿では冬の講習で練習した、山用のスノーシェルターの建て方を説明します。

必要な道具は:

  • プローブ(雪の深さを測るため)、
  • シャベル(掘るため)、
  • 手袋の替え(手袋はびしょぬれになります)、
  • のこぎり(一番目の木のシェルターのため)。
原則は:
  • 雪崩などの災害の危険にさらされない場所を選ぶ
  • 冷たい空気のほうが、暖かい空気より重いですから下の方にたまります。寒い空気を滞留させるために床に穴を掘るか、出入り口を床より低くし、暖かい空気が集まるところで寝る
  • スノーシェルターの周りにプローブやストックを逆さまに打ち込み、(他の登山者が屋根を踏み抜いて、眠っている自分の上に落ちて来ないように)存在を示す目印にする
  • シェルターの中で蒸発した水が凝縮してできたしずくが落ちてこないように天井をなめらかにする
  • 特に中でストーブを使い料理する場合は換気の穴を開ける。一酸化炭素中毒の危険があるからです

1- 木のシェルター

木のシェルターとはトウヒ属の木のように冬でも落葉しない針葉樹の下にシェルターを作ることです。最初は地面の方に枝が沢山ある木を探します。岩にくっ付いている木なら、手間が省けるし風の影響が低くなります。

雪が多かったら、幹の周りを充分な広さと深さを確保するまで掘ります。そうでなければ次のステップに進みます。

他の針葉樹の葉がたくさん付いている枝を切り取り、シェルターの木の下部の枝の上に置きます。

周りに雪の壁を築きながら枝を覆います。

木のシェルターの例の写真です:
木のシェルターの外側木のシェルターの中に火をつける width=

建て方は簡単ですが、のこぎりが必要ですし、針葉樹林にいないと勿論できません。その上、風をよける力が低いですし、暖かさを保持できません(枝を通していってしまいます)。そのため、これはサバイバル用のシェルターです。

快適な夜を過ごす目的なら、次のシェルターのほうが適当です。

注意を読んでください。

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