奥鬼怒での週末
2010 年 8 月 9 日女夫淵温泉で道が行きどまりになり車を降りる。目ざすのは奥鬼怒温泉だ。徒歩でこの観光地から遠く離れた山の中に埋もれた辺鄙な谷間に入ってゆく。そこは温泉場の宝庫なのだ。
谷底の歩きは静かで急流に沿って行くのは気持ちがよい。暑さは東京ほど重苦しくないがことに澄んだ水を見ていると一浴びしたくなる。向こう見ずか気違いというのかは取りようによるが、氷のように冷たい流れの水に飛び込みたいのは自分一人だけだ。冷たさは問題ではない。こんなに純粋な水に入らずには居られない。温泉も近いのだからまた温まることができる。
八丁の湯に至る隠れた山道に沿って支流のひとつを探索するために回り道したあとの午後早い時刻。滝に面した露天風呂は素晴らしい。ゆったりリラックスするチャンスだ。
翌日も発見は続く。鬼怒沼まで上る道は日本でいちばん標高が高く、魔法にかかったかのような森を横切ってゆく。
3時間少しの上りのあとで坂道は突然途切れて泥炭地に変わり、風景が現れる。合間なしに一つの世界から別世界に入りこむ。
森は泥炭地を征服しかねている。非常に特別なエコシステムである。この環境に適応し特殊化されたいくつかの植物がそこで幸せに生きている。それはこちらにとっての幸せでもあった。新しい植物を発見する機会となったからだ。そのうちいくつかはその風土特有のものだ。:ワタスゲ、キンコウカ、アキノキリンソウ、イワショウブ、コバギボウシ
驚いたことにタテヤマリンドウがそこに住みつき、湿地帯全体に青っぽいタッチで点を散りばめていた。
食虫植物で泥炭地特有のナガバノモウセンゴケももちろん生えている。
この風景を楽しむためもっと長くそこに滞在したいところだが、東京に戻る前に最後の一風呂を浴びるためあいにく早めにまた降りてゆかねばならない。
地図
このハイキングに必要な地図は
1/25000地形図、川俣温泉、日光11号-2、 NJ-54-29-11-2
1/25000地形図、三平峠、日光11号-4、 NJ-54-29-11-4
GPS用のGPXファイル: hachonoyu-kinunuma-0810.gpx 。GPXファイルを使う以前に注意をお読みください。
奥鬼怒の情報
奥鬼怒に関する情報(温泉、地図、安全…)はこの投稿にあります。


























