日光・雲竜渓谷

 カテゴリー: 山の情報, 山行記録

雲竜渓谷は日光の北にある谷だ。そこではいくつもの滝が冬季に氷結し岩の間を流れる水が多数の鍾乳状の氷を作り出す。2時間の楽な徒歩でアクセスできるため冬の間ハイカーや写真家に高く評価されているが、クライマーも虜になっている。

そこへ行きたいと思いつつ何年も経っていたが、先週末そこにクライミングに行く提案を受けてチャンスに飛びついた。雲竜瀑の3ピッチの大きな氷瀑を一日目に登って二日目には氷柱や他の氷瀑をクライミングするというのが目標だ。

6時半、道の先にはすでに30台ほどの車がとまっており、チェーンを付けずに氷の上でスリップしている車の間をぬって駐車する場所を見つけるのは何ともひどい騒ぎだった。柵から遠くないところに車をとめることができたが、雲竜渓谷の入口に到着するのには森の中の道を歩いて2時間かかった。

Approach walk to UnryukeikokuUnryukeikoku valleyEntering unryukeikoku valley

谷の入口の展望台の上の少し離れた岩棚にテントを設置したあとで、再び道を続けた。いくつもの小川を渡って1時間後には雲竜瀑の下にたどりついた。谷にある数々の滝や氷柱を見た感じから受けていた印象がそこで確証された。コンディションは良くない。氷瀑のベースのすぐ上の険しい部分は薄くて、その後ろを水が流れていのが見える。これでは3ピッチを登るなど問題外だ。

Crossing river stream in Unryukeikoku valleyHikers visiting unryukeikoku valley - 2Hikers visiting unryukeikoku valley - 3Hikers visiting unryukeikoku valley - 1The end of Unryukeikoku valleyIce pillars in unryukeikoku valley

そこで基部だけを登ってそこにトップロープをつけて続けることを考えた。スカートはカリフラワーの形(場合によっては花弁のかたち)をしていてクライミングにはテクニックを要する。それに加えて氷と雪がパイ皮のような層になっていて、最初の幾層かをすごいエネルギーで飛ばしたあとですらアイススクリューにはあまり効き目がなかった。最初の一人が降参したころ滝はすでに日なたになって温度が上がっていたが、スカートの上にトップロープを付けに自分がトライする番だった。

Climber on Unryubaku icefall - 1Unryubaku icefallClimber on Unryubaku icefall - 2Climber on Unryubaku icefall - 3Two worldsClimber on Unryubaku icefall - 5Climber on Unryubaku icefall - 6Climber on Unryubaku icefall - 7Climber on Unryubaku icefall - 8パートナー達がそれぞれ一度ずつトップロープで滝を登ったあとで中止しなければならなかった。太陽がかなりの時間氷瀑を照りつけていたからだ。こうして2日間の氷瀑の旅のはずが1ピッチだけで終わってしまい、東京に帰ってきた。

しかしとにかく、この氷瀑は本当に素晴らしい、しかし

  1. コンディションがよいときに来ること
  2. 太陽が滝を照らし始める前にクライミングを終えられるように谷の入口で泊まること
  3. 人混みを避けるために週日に来ること

が大事だろう。

一般の情報

夏にはたいして面白くもない雲竜渓谷も冬になるとハイカーからクライマーまで、評価がぐっと上がる。そこに形作られる多様な氷瀑と氷柱の数々のためだ。雪や氷の状態が良い時には目をみはるような光景を作り出し、それにまたアクセスも簡単だ。

この旅は「ハイキング」と「スノーシュー」のカテゴリーに入れた。これはスノーハイキングであって、どう考えてもスノーシューのハイキングではないからだ。スノーシューは絶対に持って行かないこと。持って行くと谷で足手まといになるしアプローチでは役に立たない。(そこに出掛ける人が多いため雪が固くなっている。)一方少なくともハイキング用の6スパイクのアイゼンが必要だ。 ゲートからコースの歩行計は5時間半ぐらい。

時期は1月の中旬から2月の下旬まで。

交通・アクセス

もちろん日光までは列車で行けるが、ルートの終わりまで行くバスはない。それで駅からタクシーに乗る必要がある。ハイキングだけに行くなら8時30分ごろ日光に着く列車でもよいが、クライミングするならそれでは遅すぎる。氷瀑を登るのに最もよいのは前日の夜ルートの先まで車で行き、そこで夜を過ごして早朝に発つ、つまり前日の午後遅く出発して谷の入口でキャンプするという案だ。

目的はスノーハイキングで、電車+タクシーの交通は可能です。日光駅までの交通の情報はこの投稿にあります。 タクシーの時間が20分ぐらいで料金が2500円ぐらいです。

地図

雲竜渓谷の地図は
1/25000地形図、日光北部、日光 8号-3、NJ-54-29-8-3

 

Elevation Profile

GPS用のGPXファイル:unryukeikoku.gpx[ vc_column_text]

安全


ハイキングではいくつも渡って行く小川の冷たい水の中に落ちる危険以外は特にない。ウォーキング用のストックを用意していくこと。

アイスクライミングが目的なら、特に雲竜瀑を登りたいならいちばん良いのは谷の入口のところでキャンプして早朝から取りかかることだ。左岸の滝には午前中から太陽が当たるからだ。ビレイについては自己確保ができなければならない。

最後にアイスクライミング、ハイキングのいずれの場合でも、午後になると気温が上がるため落石落氷に注意しよう。

他の緊急の連絡先

  • 日光警察署:0288-53-0110
  • 栃木県警察本部:028-621-0110.
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